• 採寸方法い・ろ・は

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はじめに

ネットでお直しを注文する際、最も困るのは試着や採寸のやり方かと思います。
「プロにちゃんと見てもらいたい」 「特殊な服だから採寸が難しい」という方はご遠慮なくお問い合わせフォームをご活用いただきたいのですが、
「人と話すのが苦手」 「面倒な問い合わせはなるべく避けたい」
という方は是非こちらのページを参考になさってください。

準備物

  • <p>ダブルクリップや安全ピン<br/> (生地をしっかり留められるもの)</p>

    ダブルクリップや安全ピン
    (生地をしっかり留められるもの)

  • <p>定規</p>

    定規

  • <p>全身鏡(お持ちの方)</p>

    全身鏡(お持ちの方)

※お手伝いの方がいるとよりスムーズですがご自身だけでも十分測れます

着用編

正しい採寸の為には正しい着用が基本のキ!試着に際しての注意点です。
トップスとボトムスで注意点が異なりますのでそれぞれご紹介します。

◎姿勢と寸法の関係

姿勢は洋服の丈感やサイズ感の見た目に大きく影響します。
以下の図を例に見てみましょう。

①腕を曲げる…腕を曲げると肘につられて袖が上に持ち上がる
>袖丈が短くなる

②腰を落とす…上半身につられてウエストの前方は上がり、ウエストの後方は下がる
>ウエストの周径が長くなる

③膝を曲げる…膝につられて裾が持ち上がる
>着丈が短くなる

★採寸をする際は、このような動作に影響なく着用できるかの確認しながら決めていきましょう

採寸編

正しく着用することができたら、次は採寸です。
採寸の際は以下のことを意識して寸法を決めましょう。

    ◎丈のお直し

    着丈、袖丈に共通する測り方のコツです。
    以下、図を用いて説明します。

    ①折り幅
    寸法を決める際はすべての箇所が同じ長さで折られていることが大切です

    ②クリップ
    折る分量が少ない場合はダブルクリップで挟むのがお勧めです

    ③安全ピン
    折る分量が多い場合はクリップで仕上がり線を留めた後に裾部分も安全ピンで固定すると生地が落ちてこずに長さが確認しやすいです。安全ピンは素材によっては生地に穴が開くので薄いものなどは使用を控えてください。

    ④何か所も留める
    クリップ等の押さえは一か所だけではなく何か所も留めましょう

    ◎パンツの裾上げ

    基本的に上記の丈のお直しで説明した方法で採寸を行っていただきますが、パンツの場合は股下で寸法を指定したい場合もあるかと思います。
    当店では右足の内股で寸法を基準に加工を行います。詳しくは以下の図を用いて説明します。

    ◆一般的なパンツ
    股下線が垂直に直下しているパンツは、前後左右の交差している十字線の真ん中から股下線の長さを測ってください。
    左足で採寸すると長さが変わる場合があるので、必ず右足で測りましょう。

    ◆立体裁断のパンツ
    股下線が曲がっているものは、線に沿って測るのではなく、前後左右の交差している十字線の真ん中から裾のちょうど中心くらいの位置を結んだ直線を測ってください。
    ただし立体裁断のパンツは測定方法に個人差があるので股下指定はお勧めしません。

    ◆マチ付きパンツ
    マチ(ゆとりを出すための足し布)がついているパンツは、股下線がありません。当店ではマチの手前側の線を測っています。
    ※マチ付きパンツはいつもの股下でお直しすると丈が短くなるので股下指定はお勧めしません。

    ◎ウエストのお直し

    2人で測る場合

    後ろ中心のウエストベルト部分をつまんで寸法を測ります。
    つまんで測っているので実際に詰める寸法は★×2になります。ウエスト出しの場合は1人で測る場合と同じやり方です。

    1人で測る場合

    後ろ中心を自力でつまむことは難しい為、前開き(開きが脇にある場合はそちら)で測ります。
    前中心のファスナーを開け、ボタンの中心からボタンホールや、ホックの間を測ります。

    ウエスト詰め

    ファスナーをおろし、前中心がどれだけ重なるかで寸法を確認してください。

    また、ウエスト詰めについては希望の詰め寸で一旦固定した後、しゃがんだり座ったりといった動作が問題なくできるかを確認してください。

    立った状態で寸法を決めるとピッタリすぎて動作するとキツく感じる可能性があります。

    ウエスト出し

    ファスナーをおろし、前中心がどれだけ離れるかで寸法を確認してください。

    さいごに

    いかがでしたでしょうか?
    少しでもお悩み解決のお手伝いができておりましたら幸いです。 読んでも難しくてできなかったという方は、メールやLINE、ビデオ通話でも試着のご相談をどしどし受け付けておりますのでお気軽にご利用くださいませ。
    読んでいただきありがとうございました。