Comment allez-vous?いかがお過ごしでしょうか?
今回はアウターやトップスの袖丈詰めについてご紹介します。
洋服の袖をイメージしたときにどのようなデザインが思い浮かびますか?
Tシャツの袖?
スーツジャケットの袖?
はたまたリブがついたカジュアルな袖ですか?
それともフリルがついたかわいいブラウスの袖でしょうか?
偏に袖といってもボリュームがあったり身頃と続きになっていたり、袖先のカフスの種類も多く…
似ているデザインもあるので正直なところなかなか名称が覚えられません(´;ω;`)
もちろんデザインによってお直しの方法も異なるのでオーソドックスな袖のお直しに関してお伝えいたします。
筒袖とはその名の通り袖に開きがなく筒状になっている袖を指します。
婦人のフォーマルジャケットなどに多く、トップスだとTシャツの袖などによく見られます。
仕上り方法は三折り・ステッチ仕上げ・フラットロック・メローロックなど様々で袖先より指定寸(希望寸)詰めます。
ボタンがついているものは移動します。
ジャケットはスリットやベンツがある場合には該当ページよりご依頼ください。
トップスはスリットやベンツ、装飾等があるものは『特殊袖』というページよりご依頼ください。
※スリットは元の長さに戻してお返ししますが、ベンツは構造上難しいので短くなります。
ジャケット・アウター袖丈詰め プレーン(筒袖)|CoCoton
ボタンホール(切羽)の開いてない飾り穴仕立てのものを指し、紳士ビジネススーツなどによく見られます。
“ボタンホールあるよ”という方はそのボタンホールが実際に開閉できるのか確認してみましょう!
開閉できないフェイクの場合は開きみせ仕上がりということになります。
袖をたくさん詰めるとこの開きは短くなりますが、3㎝以下しか残らない場合は作業の工程上残すことが難しいので、開きを元の長さに作り直すか筒状に変更する必要があります。
袖を展開すると写真のようになっていますが、袖を短くし、開きの部分を移動しようとすると布が足りないので袖幅を狭めてお直しします。
切羽やボタンは移動した際にほどき後やチャコ印が残る可能性があります。
カフスとは袖口(cuff/カフ)を留めるアクセサリー(cufflinks/カフリンクス)を指すこともありますが、こちらでは袖口の布部分を指します。
袖詰めをする際はカフスを外し、指定寸分丈詰めを行ってからカフスを付け直します。
通常は肩から袖口にかけて袖が細くなるので、詰めれば詰めるほど袖口とカフスが合わなくなります。
その場合には袖口を細くしてから付け直す必要があるので袖にゆとりがない方はご注意ください。
Gジャンは厚地で伸びにくいので袖口に開きがないと着脱がしにくくなります。
2㎝程の丈詰めですと着脱に問題のない方もいますが開きは移動するに越したことはないと思っておいたほうがいいでしょう(*˘ω˘*)
トップスではYシャツによくみられるデザインですが、こちらもアウター同様カフスを付ける為の幅調整が必要となります。
Yシャツなどのタックが入っているものはタックの入りが深くなったり、本数が増えます。
ギャザーのある袖の場合は、絞りがキツくさらにボリューム感が増したような見た目となる可能性があります。
他にも袖の作りによっては袖幅が細くなったりしますので、お手元のトップスの仕上がりが気になる方はお気軽にお問い合わせください。
カフス袖のトップスは『特殊袖』にて承っております。
元々の仕上がりを再現して丈詰めを行います。
素材にもよりますがどの仕上がりも解き跡は残る可能性があります。
特にベルト・タブの付いていることの多いトレンチコートなどの硬くパリッとした素材のものは、ほどき跡が目立ちやすいのでご注意ください。
リブ・ゴム仕上りのものは詰め寸が大きくなるほど絞りが強い見た目となる可能性があります。
ファスナー仕上りはライダースジャケットに多い仕立てですが、革製品(フェイクレザーやエコレザー含む)は事前のお問い合わせが必要な素材となっております。
ジャケット・アウター袖丈詰め ベルト・タブ付き|CoCoton
ジャケット・アウター袖丈詰め リブ・ゴム付き|CoCoton
ジャケット・アウター袖丈詰め ファスナー付き|CoCoton
(本切羽画像)
本切羽や本開きと呼ばれる、実際にジャケットにボタンホールの穴が開いていてボタンを通したり外したりすることのできる仕立てや、袖先に装飾がありそのデザインを残したまま袖を短くする場合にはこちらの方法で袖丈詰めを行います。
本切羽のジャケットが袖先から詰められない理由としては下記となります。
(1)開いてしまった穴(ボタンホール)を綺麗に閉じることができない
(2)袖の重なる部分の布が足りない
ただ、カフスの事項でもお伝えしたように袖というものは通常肩から袖先にかけて細くなります。
ですので、袖山から詰めると腕のほうにあった布が肩の方に上がってくるので袖幅が細くなってしまいます。
するとアームホールと呼ばれる身頃と袖を付ける場所も寸法が合わなくなります。
半ば無理矢理付けることになる為、袖のゆとりなどがなくなり着心地が悪くなり、場合によっては腕が上がらなくなる可能性があります。
トップスの場合はジャケットやアウターと比べると薄い生地が多いので皺がでやすくなります。
特にジャストサイズの袖丈詰めを検討している方や筋肉量の多い方はご注意ください((+_+))
袖の長さやデザインは意外と人目につきやすく、ご自身のこだわりも現れる場所でもありますよね。
“袖が長いんだよなぁ”とお悩みのあなた!ぜひ一度ご相談・ご検討ください。
そのもやもやをすっきりさせて素敵な一日をお過ごしください!
À Bientôt!
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